昨年、2021年に育てたサツマイモ「紅はるか」の栽培記録です。
「紅はるか」は、「九州121号」と「春こがね」を交配させて誕生した、比較的近年に登場したサツマイモです。九州沖縄農業研究センターによって2010年に品種登録されています。
干し芋や焼き芋としてよく利用されている品種です。茨城県などでは「紅はるか」を使って干し芋が作られています。
また、最近ローソンでも焼き芋が販売されていますが(冬の時期)「紅はるか」が使用されいているようです。
近年の健康ブームで干し芋が注目されています。私も、脱砂糖、脱植物油を目指すため、「紅はるか」を栽培して、干し芋にして健康的なおやつを作ろうと思い「紅はるか」を栽培することにしました。
5月11日
畝を高めに盛り上げました。サツマイモは九州地方など火山灰の多い地方で盛んに栽培されているように、比較的乾燥した土の方が良いようです。高めの畝にすることにより、できるだけ水捌けが良いようにします。雑草防止のため黒マルチを張りました。
5月14日
斜めに杭を差し込んで穴を開けてサツマイモの苗を植えました。植えた後は上からしっかりと押さえつけます。
株間は約30cmで、全部で10株植えました。
5月18日
苗を植え付けて4日目です。曇りや雨の日が続いたので、葉が萎れることなく活着しているようです。
6月8日
苗が活着し、成長が見られています。
6月10日
前回の写真から二日ほどしか経っていませんが、少し葉の数が増えています。
6月12日
垂直栽培にするために竹の支柱を立てました。サツマイモは自分では支柱に巻き付いていかないので、蔓の成長に合わせて適宜、麻紐で支柱に結びつけて垂直方向に誘引します。
6月20日
前回の写真から8日しか経っていませんがかなり成長しました。サツマイモは通常は水平に蔓を這わせて栽培します。その際、蔓が地面に根を伸ばすと収穫量が落ちるので、時々蔓から出る根が伸びないように「ツル返し」という作業が必要になります。垂直栽培の場合、蔓が地面に着くことがないので「ツル返し」は必要ありません。
6月29日
葉が何者かに食べられました。恐らく鹿の仕業だと思います。栽培期間中、何度か食べられました。でもかなりサツマイモの蔓が伸びていたので、それほど収穫量には影響なさそうです。
7月7日
蔓がかなり伸びてきました。上の方に向けて縛っていきます。真ん中の棒に届かないときは、棒に縛った蔓にさらに蔓を縛るという形で上に誘引しました。
7月15日
かなり生い茂ってきました。
7月31日
蔓がどんどん伸びてきます。何度も縛っていきます。
8月8日
葉が何かの虫に食べられています。
8月20日
ますます成長してきました。
9月2日
虫に食べられた葉が目立ってきました。畝の間の雑草もすごいです。
9月27日
この頃から少し成長が衰えてきたような気がします。
9月29日
苗を植え付けて138日が経ちました。
試しに掘ってみます。
芋がちゃんとできていて安心しました。
形が丸い芋ができています。この形はサツマイモの場合、使いにくいですね。もっと細長い形が処理しやすいと思います。
10月12日
植え付けて151日が経過しました。
全部、掘ることにしました。
支柱に結びきれなかった蔓が垂れ下がっています。
地上部を刈り取ってマルチを剥がしたところです。マルチのおかげで、雑草が生えていません。
比較的サイズの大きな芋ができていました。
何かに食べられてしまっている芋もあります。
一株あたり四個ぐらいの芋ができていました。
形、大きさにかなりばらつきがあります。
重さを量ると全部で約17Kgの収穫でした。
一株あたり1.7kgの収穫です。
あるサイトによると
さつまいもは1株で5~6本のさつまいもが出来て、1本が200~300gぐらいというのがとても上手にできている状態です。
農家さんでもこのレベルに持ってくるのはかなり難しいので、こんなさつまいもが出来たら農家さんより上手に育てられたということです!
と書かれていたので、上出来ではないでしょうか。
畑が耕作放棄地だったこともあり、肥料が少なめなのと垂直栽培の効果が出たのではないかと思います。
今年(2022年)はさらに紅はるかの作付け面積を増やしています。雑誌の「やさい畑」の記事を参考にさらに一株あたりの収量を増やしてみるために工夫しようと思います。
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